看護師の仕事には、医療に関する知識や技術の他に、コミュニケーション能力も大切なスキルとして求められる。
医療現場で働く上では、患者や看護師仲間、医師などとコミュニケーションをとる場面がとても多くなる。

患者の話をしっかり聞き信頼関係を築くためには、円滑なコミュニケーションが不可欠なのだ。
また、医療の仕事はチームワークが大事であるため、看護師仲間や医師、検査技師などとの連携がスムーズに行われるようにすることも考える必要がある。

コミュニケーション能力を磨くために、まず大切なのは表情だ。
会話の際は、相手の目を見ることによって、誠意が伝わりやすくなるので覚えておきたい。

さらに、無表情ではなく優しく微笑むくらいの表情で接するよう意識したい。
相手の話を聞く時には、その人を理解して共感するという気持ちで聞くことが大切だ。

特に病院を受診する患者は、不安な気持ちを抱いていることが多いものである。
話の内容によっては、プライバシーを守ることのできる個室へ移動するなどの配慮も必要になるだろう。

また、患者に説明をする時などは、相手の立場に立ち、わかりやすい言葉を選ぶようにすることが大切になる。
看護師同士ならわかるような専門用語も、患者はわからないという場合は珍しくないのだ。

看護師仲間や医師などとのコミュニケーションを円滑にするには、まず記録をしっかり残しておくことが大切だ。
自分にとっては充分知っているような情報も、相手は知らないのだという前提で説明するのが、うまくいく秘訣である。
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